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「初の地球周回軌道」へ SpaceXの巨大ロケットはなぜこれまで軌道に乗らなかったのか?

SpaceXは2026年9月19日時点の公式告知で、Starshipを初めて地球周回軌道に投入する第14回飛行試験を、規制当局の承認を条件に早ければ9月28日に実施するとしています。

2026-09-20
発射台上のStarship(SpaceX公式サイト掲載)
発射台上のStarship(SpaceX公式サイト掲載)
写真:SpaceX発表元の報道用素材(権利は発表元に帰属・報道目的での利用)

SpaceXは2026年9月19日時点の公式告知で、Starship(スターシップ)の第14回飛行試験を、規制当局の承認を条件に早ければ9月28日に実施すると発表しました。打上げが可能な時間帯(ウィンドウ)は日本時間の28日21時15分から75分間です。その中身とは。

最大の変更点は、Starshipを初めて地球周回軌道に送るとしていることです。

これまでの13回の飛行では、機体は公共の安全を最大化するため、意図的に「受動的に安全な弾道軌道」(軌道に乗らず、地球を一周する前に落下してくる飛び方)を飛んできました。

今回は高度約275kmの軌道を約6周し、約10時間飛行する計画です。着水目標はチリ沖の太平洋に置かれています。

ただし、打ち上げてすぐ軌道に入るわけではありません。上段はまず、これまでと同じインド洋へ向かう弾道軌道に置かれます。

惰性飛行のあいだに機体の健全性が確かめられます。問題がなければ、海面レベル用のRaptor(ラプター)エンジン1基で円軌道化燃焼(軌道に乗せるための追加の噴射)が行われます。上段はそこで初めて軌道に入ります。

軌道を離脱するための燃焼を確実に行える冗長性(一部が故障しても代わりが働く予備の仕組み)が確認できない限り、この燃焼は実行されません。異常があればすぐにでも着水させるという慎重な基準も設けられています。

積み荷はStarlink(スターリンク)V3衛星26機です。実運用のコンステレーション(多数の衛星を連携させて一つの通信網として使う仕組み)への投入は、これが初めてだとされます。

展開後の衛星は自前のスラスターで軌道を上げます。早ければ打上げの数週間後にサービスが始まる予定です。

第14回に先立ち、SpaceXは解説映像「Starship - The Holy Grail of Rocketry(ロケット工学の聖杯)」を公式YouTubeで公開しました。この映像は第14回飛行のページからもリンクされています。

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