8時間未満で宇宙ステーションへ NASAが米最速記録を樹立
NASAは2026年10月1日午前11時10分(米東部夏時間)、有人ミッション「クルー13」の宇宙飛行士4人を打ち上げ、同日午後7時5分に国際宇宙ステーション(ISS)へと送り届けたと発表しました。機体はSpaceXのファルコン9ロケット。打ち上げからドッキングまでは7時間55分で、米国の宇宙船によるISS史上最速となりました。有人船をいち早く宇宙ステーションに届けようとする狙いが、実績として形になりました。

同じ日の夜にISSへ 「自律ドッキング」で米最速
NASAは2026年10月1日午前11時10分(米東部夏時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から有人ミッション「クルー13」を打ち上げたと発表しました。機体はSpaceXのファルコン9ロケットと宇宙船「ドラゴン」。
搭乗したのは4人。NASAのジェシカ・ワトキンス宇宙飛行士が船長を務め、同じくNASAのルーク・デラニー宇宙飛行士が操縦を担当します。さらに、カナダ宇宙庁のジョシュア・クトリク宇宙飛行士と、ロシアの宇宙機関ロスコスモスのセルゲイ・テテリャトニコフ宇宙飛行士も、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)として乗り込みました。
宇宙船「ドラゴン」は7時間55分の飛行を経て、同日午後7時5分に国際宇宙ステーション(ISS)へ着きました。結合先は「ハーモニー」モジュールの前方ポートで、飛行士が操縦せず宇宙船が自動で結合する自律ドッキングが行われました。午前11時すぎに地上を離れた「ドラゴン」は、同じ日の夜にISSへ到着したのです。
NASAは、これが米国の宇宙船による史上最速の「打ち上げからドッキング」になったとしています。今回の飛行は、これまで1日前後かかっていたクルー飛行区間を、半日以下へと大きく縮めました。
ドッキングから約2時間後の午後9時19分、ドラゴンのハッチが開き、4人はISSの中へ入りました。そのまま第75次長期滞在(エクスペディション75)に合流し、ISSで暮らす人数は11人になりました。
4人はこのあともISSに長期滞在し、科学研究に取り組む予定です。微小重力(物が落ちずに浮いたままになる宇宙の環境)でヒトの幹細胞から組織を作り、心疾患やパーキンソン病の薬剤試験に役立てる研究が計画されています。さらに、ほぼ自動運転の新たな栽培装置で作物を育てる実験も予定されています。


