☰
HARDTECH·WONDER
メニュー✕
領域
ドローン ロボット ミリタリー 宇宙 AI
記事の型
映像紹介 ニュース 解説
そのほか
ハードテック・カレンダー
宇宙 ニュース 発表

同じ日に2社が契約締結!? 高まる国産H3ロケットの「ライドシェア」への期待

QPS研究所とElevationSpaceは2026年9月14日、三菱重工業とH3ロケットによるライドシェア打上げ輸送サービス契約をそれぞれ締結したと発表しました。小型レーダー衛星3機と回収機「ELS-R」2号機、それぞれの狙いとは。

2026-09-19
写真:AF991Public domain

2社横並びで締結されたH3ライドシェア契約

QPS研究所(福岡市)は2026年9月14日、三菱重工業とH3ロケットによるライドシェア打上げ輸送サービス契約を締結したと発表しました。対象は小型SAR衛星「QPS-SAR」3機分の打上げです。SAR(合成開口レーダー)は、電波の反射から地表の画像を作る観測方式です。

ライドシェアは、1機のロケットに複数社の衛星をまとめて載せる打上げ形態です。「QPS-SAR」の3機は同じH3に同時に搭載され、「同便の主要カスタマーの一つ」として地球低軌道に投入される予定だとしています。

「QPS-SAR」は、打上げ時に折り畳んだアンテナを軌道上で直径3.6mまで開くレーダー衛星です。これまでは、インドのPSLVやSpaceXのFalcon 9をはじめ海外のロケットでの打上げが中心でした。

同じ9月14日、ElevationSpace(仙台市)も三菱重工とのライドシェア打上げ輸送サービス契約の締結を発表しました。宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の2号機は、2027年にH3で打ち上げられる予定だとしています。

「ELS-R」は、無人での軌道上実験と成果物の地球への回収を目指して開発中の回収機です。同社が見込む活用先は、創薬や半導体材料の宇宙製造などです。

初号機「あおば」は、ドイツのIsar Aerospace社のロケットで打ち上げられる予定です。H3での2号機の打上げは、それに続く実証の機会となります。

なお、「QPS-SAR」3機の打上げ時期は執筆時点で公表されておらず、三菱重工の公式ニュースリリース一覧にも両契約のリリースは見当たりません。打上げ時期は決定次第知らせるとしています。

NEXT「初の地球周回軌道」へ SpaceXの巨大ロケットはなぜこれまで軌道に乗らなかったのか?