海上自衛隊の動画を分析:砕氷艦「しらせ」は、なぜ氷に体当たりするのか? 156日間の航海 約48,000kmの記録から
防衛省 海上自衛隊の公式YouTubeチャンネルが2026年9月18日、砕氷艦「しらせ」による第67次南極地域観測協力の156日間をまとめた約28分の記録を動画で公開しました。砕氷艦の知られざる航法とは?

写真:Calistemon / CC BY-SA 4.0CC BY-SA 4.0
氷に体当たりして自重で砕く砕氷艦の走り方
防衛省 海上自衛隊 公式チャンネルが2026年9月18日、「第67次南極地域観測協力『しらせ 氷海を行く』」と題した約28分の記録映像をYouTubeに投稿しました。
映っているのは、2025年11月19日から2026年4月23日までの156日間をまとめた映像です。砕氷艦「しらせ」は約48,000kmを航行し、南極の昭和基地へ観測隊員と物資を届けました。
「しらせ」の出力は3万馬力。厚さ約1.5mの平らな氷なら、割りながら進み続けられます。
それより厚い氷では、いったん200〜300m後退。そこから最大馬力で前進して氷に体当たりし、乗り上げた艦の自重で砕くのです。これが「ラミング」と呼ばれる独自の航法です。
ちなみに、昭和基地に桟橋はありません。燃料ホースを届けられる距離の定着氷(岸に張り付いて動かない氷)に到達することが、この任務での「接岸」です。
映像は説明文の目次から場面を選べます。6分23秒からは定着氷域に入る場面、9分00秒からは昭和基地沖に接岸する場面です。
22分10秒からの、トッテン氷河沖の集中観測へ向けて再び南極を目指す出港の場面も、ぜひ映像でご覧ください。


