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ソノブイの品質保証試験にオスプレイが初成功 なぜいま哨戒機の代役が必要なのか?

米海軍のPMA-264は2026年9月22日、海軍と海兵隊の合同チームがMV-22Bオスプレイからソノブイを投下する初のロット受け入れ試験に成功したと発表しました。従来この試験を担ってきたP-3Cオライオンの代役が、なぜいま必要なのか。

2026-09-22
ローター回転中のMV-22Bオスプレイ(VMX-1所属)と、手前に積まれたソノブイの発射筒。米海兵隊MCASミラマーで2026年8月19日に実施されたロット受け入れ試験の様子。
ローター回転中のMV-22Bオスプレイ(VMX-1所属)と、手前に積まれたソノブイの発射筒。米海兵隊MCASミラマーで2026年8月19日に実施されたロット受け入れ試験の様子。
写真:Cpl. Alexander Vaughn/U.S. Marine Corps(DVIDS)Public Domain (U.S. Government work)

後部カーゴランプからの「手投げ」試験

米海軍航空システム司令部の対潜戦システム・プログラムオフィス(PMA-264)は2026年9月22日、MV-22Bオスプレイからソノブイを投下するロット受け入れ試験を初めて実施したと発表しました。ロット受け入れ試験は、製造した一群から抜き取り、納入前に品質を確かめる試験です。

試験は8月19日、カリフォルニア州サンクレメンテ島沖で行われました。この試験には、V-22統合プログラムオフィス(PMA-275)と海兵隊運用試験評価飛行隊1(VMX-1)が加わり、3組織の合同態勢が組まれました。

ソノブイは、航空機から海面へ投下して潜水艦の音を拾う使い捨てのセンサーです。

PMA-264が管理するソノブイ品質保証プログラム(SQAP)では、生産ロットから無作為に抜き取ったソノブイを実際に洋上へ投下します。信頼性と音響性能を確かめてから、実戦部隊に納入される仕組みです。

この投下試験を従来担ってきたのは、航空試験評価飛行隊30(VX-30)のP-3Cオライオンです。自動投下装置を備えたP-3Cが、一手に引き受けてきました。一方のMV-22Bに自動投下装置はありません。そこで乗員が、飛行中に開いた後部カーゴランプから手で投下しました。

「手投下」は、クルーチーフ(貨物室を受け持つ乗員)がコンテナのキャップを外し、発射筒を逆さにして、中のソノブイを機外の気流へ放出する方法です。手投げでは自動装置より投下の間隔が開くため、機体の飛行速度を落とし、音響試験に必要な投下パターンを保ったとしています。

パイロットが速度などの飛行条件を整え、副操縦士が航法や投下のタイミングや通信を管理、貨物室のクルーチーフに投下を指示するという役割分担で行われました。

VMX-1のV-22パイロット、ブランドン・ポープ中佐は「開いたランプからの手投下には一瞬の連携が要る。乗員はタイミング、対気速度の制御、機内通信に細心の注意を払わなければならない」と述べています。

今回の位置づけは、主要な試験機が使えないときの代替機の実証です。試験の遅延とソノブイ納入の停滞を防ぐ狙いだとしています。MV-22Bを対潜哨戒機にするという発表ではありません。

PMA-264プログラムマネージャーのグレッグ・ヒンクル大佐は「MV-22をこの種の任務に使うことで、供給網を補強し、最前線の乗員が任務にすぐ使える装備を確実に持てるようにしている」と説明しています。

今後はPMA-264とPMA-275が音響データと投下データを解析し、品質保証の任務と艦隊での運用に向けて手順を洗練させていくとしています。

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