米海軍が「444発」を発注 新興軍需企業の極超音速ミサイルとは?
米カリフォルニア州の新興軍需企業Castelionは2026年9月14日、空中発射型の極超音速兵器Blackbeardについて、米海軍から初の量産注文を受けたと発表しました。

米カリフォルニア州トーランスの新興防衛企業Castelion(キャステリオン)は2026年9月14日、米海軍から極超音速兵器「Blackbeard(ブラックビアード)」の量産納入注文を受けたと発表しました。極超音速とは、音速の5倍以上の速度域を指す言葉です。
具体的な中身は、同日付の米国防総省の契約公告に出ています。確定額4,365万ドルの固定価格注文で、初の量産ロットとして444発のAll-Up Rounds(輸送や保管に使うコンテナに収めた、完全に機能する状態の完成弾)を製造から組立、試験、納入まで行う内容です。
契約作業の完了予定は2028年9月です。
一方、Castelion自身の発表に出てくる金額は「総額最大2億ドル」です。確定しているのは公告の4,365万ドルで、2億ドルは同社が示す上限額です。1発あたりの単価は公表されていません。
Blackbeardは航空機から発射し、海上と地上の目標を狙う長射程で高速の打撃兵器とされています。射程や速度、寸法、重量といった数値も非公表です。
同社はBlackbeardを、設計の最初から量産と低コストを狙った初の米国製極超音速システムだと説明しています。
発射する母機としては、艦載戦闘機F/A-18スーパーホーネットへの統合作業が、2026年4月に発表された米海軍との契約で進んでいます。計画では2027年に早期運用能力(EOC)を得る予定です。
2026年6月には、量産前の試作にあたるEOC用の50発の納入注文を受けていました。今回の444発について、同社は「試作から量産弾への移行」だと位置づけています。
Castelionは2022年末に、SpaceX出身の3人が立ち上げた会社です。
今年5月には、国防総省との間で枠組み合意も結んでいます。試験と検証の完了後に年間最低500発を複数年にわたって調達し、さらに数千発の追加購入への道筋を定める内容です。


