〝最大射程150km〟HIMARS用ロケット弾 配備へ
米ロッキード・マーチンは2026年10月19日、精密誘導ロケット弾GMLRSの射程を最大150kmに延ばすER GMLRSが米陸軍の承認を受け、生産と配備の段階に進むと発表しました。

米国のロッキード・マーチンは2026年10月19日、精密誘導ロケット弾GMLRSファミリーの射程延長型であるER GMLRSが、運用配備と生産拡大に向けて前進したと発表しました。延長後の射程は、最大150km。
発表によると、ER GMLRSは〝兵士主導(Soldier-led)〟と呼ばれる、実際に運用する兵士が主体となる形式の運用試験に2回成功しています。弾頭はAlternative Warhead(AW)型と単一弾頭のUnitary型の2種類で、どちらの型も運用試験を完了しました。飛翔試験は9月と10月に、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で実施され、発射機M270A2からは複数のロケット弾が連続で発射されました。
こうした試験を経て、米陸軍はMilestone Cを承認しました。この承認は、ER GMLRSの生産と配備への準備が整ったことを示すものだとされています。その結果、焦点は技術の実証から、大規模な製造と配備へ移る形です。
また、ER GMLRSは、HIMARS(ハイマース)とM270という2種類の発射機のどちらからも運用できる互換性を持ちます。その価値は射程の延長だけではなく、米国と国際的な運用者に共通の基盤を提供するアプローチにある、と同社の精密火力ロケット部門の責任者Sabrina Barnes氏は述べています。
さらに、ロッキード・マーチンは、ER GMLRSを含む精密火力の製品群(GMLRSのほか、ATACMS、Precision Strike Missile)の全体で生産を拡大しています。旺盛な需要に応えるため、生産能力の向上に加えてサプライチェーンの強化も進めるとしています。


