米海軍が次期核指揮統制機の母機を受領 輸送機C-130Jを改修へ
米ロッキード・マーティンは2026年10月16日、空から核兵器の指揮統制をおこなう次世代機「E-130J Phoenix II」のもととなる輸送機C-130J-30を米海軍へ引き渡したと発表しました。

核指揮統制を空から支えるTACAMO機
米ロッキード・マーティンは2026年10月16日、輸送機C-130J-30「スーパーハーキュリーズ」を米海軍に引き渡したと発表しました。この機体は今後、空中から核指揮統制(核戦力に対する指揮や命令のやり取り)を支援する次世代TACAMO(=Take Charge and Move Out)機「E-130J Phoenix II」へと改修されます。
このTACAMO任務には、前身となる機体がありました。米海軍は1963年から1993年まで、EC-130QをTACAMO機として運用していました。新しい「E-130J Phoenix II」は、その系譜を継ぐ機体だとされています。
改修はノースロップ・グラマンの担当
母機となるC-130J-30は、米国内で生産される4発(エンジン4基)の長時間滞空機です。先進アビオニクス(飛行や任務に使う電子機器)、向上した出力、航続距離、燃費、搭載量が強みだとされています。そして、C-130Jシリーズは20種類のミッション構成で認証を受け、世界ではすでに570機以上が運用されています。この実績について、米海軍でTACAMO計画を担当するPMA-271プログラムマネージャーのロジャー・デイビス大佐は、実戦で実績のある機体が任務の構造と性能の土台になるとしています。
引き渡された機体はこのあと、ミッションシステム(任務に使う機器類)の統合を担当する米ノースロップ・グラマンが受け取り、「E-130J TACAMO産業チーム」が改修を担います。母機が海軍へ渡ったことで、次世代TACAMO機の計画は改修の段階へ進む形です。


