コンテナに収納のVTOL無人機 「15分未満」で任務可能 その威力とは
米ロッキード・マーチン傘下のシコルスキーは2026年10月12日、VTOL(=Vertical Take-Off and Landing、垂直離着陸)無人機4機をコンテナ1基に収めたキット「Nomad 100 Fast Pack」を発表しました。

20フィートコンテナ1基に無人機4機と運用機材一式
米ロッキード・マーチン傘下のシコルスキーは2026年10月12日、VTOL(=Vertical Take-Off and Landing、垂直離着陸=滑走路を使わずその場で離着陸できる方式)の無人航空機システムをキット化した「Nomad 100 Fast Pack」を発表しました。
「Nomad 100 Fast Pack」は、20フィートISOコンテナ(国際規格の輸送用コンテナ)1基に、無人機「Nomad 100」4機と、ミッションコマンド用ソフトウェア(任務の指揮・管制を行うソフトウェア)、電源、通信機器、整備・補給機材までを収めたキットです。計画どおりの構成が整えば、わずか15分未満で2機を任務可能な状態にでき、残る2機も4〜6時間以内に使えるようになるとしています。
コンテナに収めるのは、滑走路のない場所での運用を想定しているためです。「Nomad 100 Fast Pack」は、艦艇や戦術車両の集結地、仮設の着陸地帯などで使われる構想です。作戦終了後、コンテナに再び無人機を搭載し、別の拠点へ輸送、追加任務での使用も可能としています。そして構成しだいで、ISR-T(情報収集・監視・偵察と目標捕捉)や軽攻撃のほか、コンテステッド・ロジスティクス(敵の妨害がある環境での補給)も担えるとされています。
機体の「Nomad 100」は、シコルスキーが手がける滑走路不要のVTOL機ファミリー「Nomad」の一つで、同社の自律飛行技術「MATRIX」を搭載します。開発には、DARPA(米国防高等研究計画局)の「EVADE(=Early VTOL Aircraft Demonstration、早期VTOL航空機実証)」プログラムの資金が使われました。
小型の無人機を分散させて素早く展開する運用は各国で注目されており、「Nomad 100 Fast Pack」はその考え方を輸送コンテナの規格ごと製品にした形です。


