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中国初の〝陸上回収ロケット〟1段目が着陸脚で軟着陸

中国の民間ロケット企業ランドスペース(藍箭航天)は2026年8月19日、ロケット「朱雀三号」で衛星を軌道に投入した一方で、1段目の陸上回収に成功したと発表しました。中国がロケットの再使用に向けて「着陸させた機体をもう一度飛ばす」段階へ進む形です。

2026-08-19
朱雀三号の打ち上げ
朱雀三号の打ち上げ
写真:Landspace HPより編集長提供

打ち上げから約6分後の軟着陸

中国のロケット企業ランドスペース(藍箭航天)は2026年8月19日、再使用型ロケット「朱雀三号」の2号機(遥二)を打ち上げ、1段目の陸上回収に成功したと発表しました。

機体は同日7時35分(北京時間)、中国の発射場「東風商業航天創新試験区」から打ち上げられ、中国企業の鴻擎科技が開発した衛星「鴻鵠03」を予定どおりの軌道に投入しました。

一方、役目を終えて切り離された1段目(エンジンの付いた、ロケットの下半分にあたる部分)は地上へ引き返し、7時41分ごろ、甘粛省民勤県に設けられた着陸場に軟着陸しました。離昇から約6分後には、衛星の軌道投入と機体の回収という2つの仕事を終えていた計算です。

同社は、着陸脚(機体から展開する折りたたみ式の脚)で立って降りる回収も、衛星を軌道に送り届けた「軌道投入級」ロケットの1段目の陸上回収も、いずれも中国初だとしています。そして国家航天局も同日、「中国初の再使用ロケットの陸上回収成功」と発表しました。

8か月前の失敗と4つの改良

今回の成功の約8か月前、初の試みは失敗に終わっていました。2025年12月3日に1号機(遥一)が打ち上げられ、衛星の軌道投入には成功したものの、着陸に向けて1段目を点火したところ異常が起き、残骸が着陸場付近に落下。回収試験は失敗していました。

そこで「遥二」では、着陸時に点火するエンジンの基数を減らして動作を簡素にし、信頼性を高めました。さらに、予測される落下点を監視して安全を保つ管制機能の追加、帰還制御の最適化、大気圏再突入の激しい力と熱に耐える防護設計などの改良が加えられたとされています。

次の段階は回収した機体の再飛行

こうして地上に戻ってきた「朱雀三号」は、高強度ステンレス鋼の機体に、液体酸素とメタンを推進剤とするエンジン「天鵲12A」を1段目に9基束ねた大型ロケットです。設計上は20回以上の再使用に対応し、性能が成熟した段階では地球低軌道(国際宇宙ステーションなどが回る、高度の低い軌道)へ18トン以上を運ぶ計画です。

今回の任務は、回収した機体の点検整備と再飛行、その先の商業利用に向けた基礎づくりと位置づけられています。機体を見事に着陸脚で降ろすところまでが実証され、次はもう一度飛ばす段階に入る形です。

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