労働力不足を補完? 清水建設が米ヒューマノイド企業に出資
清水建設は2026年10月16日、建設業向けヒューマノイドAIロボットを共同開発する米シリコンバレーのスタートアップNoble Machinesに出資したと発表しました。

清水建設は2026年10月16日、米国シリコンバレーのスタートアップNoble Machinesへの出資を完了したと発表しました。この出資を足がかりに、建設業向けのヒューマノイドAIロボット(人の形をして、AIで動くロボット)を共同で開発します。建設業で見込まれる将来の労働力不足に備え、重労働や危険作業を支援・代替するロボットを目指すとされています。
出資先はAppleやSpaceX出身者が創業した新興企業
出資先のNoble Machinesは、2024年5月に設立された若い会社です。本社はカリフォルニア州サニーベール、代表はWei Ding氏。Apple、SpaceX、NASA、Caltech出身のエンジニアが創業し、2026年3月に事業内容を伏せたステルス状態で姿を現しました。同社は、設立からわずか18か月以内に、Fortune Global 500に入る産業系企業へ汎用ロボットを初めて出荷・導入したとしています。
同社が対象とする分野は製造、建設、物流、エネルギー、半導体で、提携先としてADLINK、Schaeffler、Solomonを挙げています。建設業向けの製品では、ヒューマノイドロボット「MOBY」シリーズを手がけています。
仮想空間のシミュレーションから現場の実機検証へ
共同開発では、Noble Machinesが持つロボット本体、制御システム、操作ソフトウェアの開発力に、清水建設が現場で培った施工ノウハウを反映させます。開発には建物や土木構造物を3次元の設計データとして扱うBIM/CIMデータを使い、仮想空間でのシミュレーションと現場での検証を組み合わせて進めます。
まず2026年内をめどに、資機材の搬送や現場内の移動、巡回といった動きを仮想空間でシミュレーションします。そして2027年春からは、実際の建設現場で実機を使った検証に移る計画です。清水建設はこの取り組みを、労働力不足への対策として「人とロボットの融合」を進めるものだとしています。
大手ゼネコンが参入したことで、建設現場で人型ロボットを見るようになるのもそう遠くない未来となったのかもしれません。
※Fortune Global 500=世界的な大企業500社のランキング


