日英伊の次期戦闘機の設計拠点がトリノに開所
日英伊の次期戦闘機GCAP(=Global Combat Air Programme、グローバル戦闘航空プログラム)を開発する合弁会社エッジウィング(Edgewing)は2026年10月9日、イタリア・トリノにエンジニアリング拠点を開所しました。

日英伊の次期戦闘機GCAP(=Global Combat Air Programme)を共同開発する合弁会社エッジウィング(Edgewing)は2026年10月9日、イタリア・トリノに新しいエンジニアリング拠点を開所したと発表しました。
英レディングの本部に続く初の追加拠点
トリノの新拠点は、2025年に英国レディングへGCAP機関(GCAP Agency、3カ国が共同で設けた計画の管理機関)とエッジウィングの共同本部が置かれて以降、エンジニアリング活動のために開かれる初の追加拠点です。計画では、同格のエンジニアリング拠点を3カ所に展開することになっており、トリノはその1つ目。残る日本と英国の拠点も、数か月のうちに開く予定です。
この拠点では数百人の高度技能エンジニアが働き、サプライチェーン(部品や素材の供給網)を含めると、地域で数千人規模の雇用を支えるとしています。
そして初期メンバーは、出資3社からの出向者で構成されます。日本からの出向者も予定されています。
〝空飛ぶ司令塔〟を掲げる機体と開発体制
トリノに集まる技術者たちが設計に携わるGCAP機は、先進センサーや高度な通信、AI(人工知能)によるパイロット支援、ステルス技術(レーダーに探知されにくくする技術)を備える構想です。敵の脅威が及ぶ空域で長距離の監視や打撃の任務を担い、ドローンなどほかの装備を指揮する〝空飛ぶ司令塔〟(flying team captain)として機能するとされています。
その設計をまとめるエッジウィングは、GCAP機の開発で産業界の主導役(industrial lead)と設計権限の保有者(design authority)を担う会社として、2025年に発足しました。英BAEシステムズ、伊レオナルド、日本のJAIEC(=Japan Aircraft Industrial Enhancement Co. Ltd.)の3社から均等に出資を受けており、3カ国のGCAP機関との間では、総額60億ユーロ(およそ1兆円=編集部換算)超の国際契約をすでに結んでいます。
構想を練る段階にあったGCAPは、機体を実際に描く技術者が国境を越えて1カ所に集まり始める段階へ移った形です。なお、トリノ拠点で働く具体的な人数やその達成時期は、執筆時点で公表されていません。


