「打上げ約71分後に分離」H3ロケットの飛行CGを公開
JAXAは2026年10月9日、火星衛星探査機(MMX)を搭載するH3ロケット10号機の飛行の流れを可視化したCG動画を、公式YouTubeチャンネルで公開しました。
火星へ向かう約71分の飛行手順
JAXAは2026年10月9日、公式YouTubeチャンネル「JAXA | 宇宙航空研究開発機構」で、動画「H3ロケット10号機フライトシーケンスCG」を公開しました。10月20日に打上げを控えた10号機が、リフトオフから探査機の分離までどう飛ぶのかを可視化したCGです。
10号機が火星遷移軌道(火星へと向かう軌道)へ投入するのは、世界初の火星衛星サンプルリターン計画の探査機、火星衛星探査機(MMX)です。MMXは火星の衛星フォボスで10グラム以上のサンプルを採取し、2031年度に地球へ持ち帰る計画です。鹿児島県の種子島宇宙センターから10月20日4時41分03秒(日本標準時)に打ち上げられる予定です。
CGに登場する機体は、固体ロケットブースタ(SRB-3)を4本束ねた「24形態」と呼ばれるものです。この形態での飛行はH3ロケット7号機に続く二度目で、先端に衛星を覆う長いカバーをつけた「ロングフェアリング」の適用は今回が初めてです。CG映像では、打上げ約2分後にSRB-3が分離、第2段エンジンの2回に分けた燃焼、そして打上げから約71分後に高度592kmでMMXを分離する手順が見られます。
今回の打上げは早朝、日の出前です。そのため、リフトオフの約5分30秒後から太陽光が機体に当たり、夜空で輝き始めるとされています。地平線の近くまでよく晴れて空気が澄んでいた場合には、鹿児島市だけでなく東京や大阪など各地から、夜空で一番明るい星と同じくらいの明るさで見える可能性があります(JAXA「夜空のパブリックビューイング」)。
歴史的なミッションの開始を目撃できるかもしれない、今回の打上げ。CG動画で予習すると、より面白味が増してみえるかもしれません。


